iPadは、お年寄りにうけるのか

 iPadが欲しくて並んでまで購入した方は、あの時の「歓び」を今でも忘れてはいないでしょう。私も片道三時間近くかけて銀座のApple Storeまで行って手にした時も嬉しかったことを鮮明に覚えています。
 しかし、それは新しいガジェットを手にした時の喜びでした。認めたくはないですが、おもちゃを手にした子どもと同じ感覚です。

 iPadを手にして最も喜ぶのは、利益の得られるAppleという冗談はさておき、私の経験ではお爺ちゃんとお婆ちゃんであったことがわかりました。

 iPadは、テクノロジーという言葉にまったく縁のないお年寄りにも喜ばれます。

 私の義母は、義父を介護しており、家から出ることが難しい状況にあります。その義母は、キーボードという未知の物体に触れたことがありません。唯一触れたことのある情報技術というとフィーチャーフォンのメールくらいです。その義母にiPadを譲り、Wi-Fi環境を整えてあげたところ、初日からYouTubeやらFaceTimeについての電話攻撃が止みませんでした。義母にとってiPadは、情報技術の敷居を格段に下げるツールだったのです。

 YouTubeは、始めて体感したオンデマンド配信だったようです。YouTubeを使って、義父の介護のために「介護師によるハウ・ツー講座」で勉強したり、大好きなクラシック音楽を視聴しています。いつでも、どこでも、Wi-Fi環境があればどこからでも、お金を気にすることなくビデオが見れることに感動していました。

 また、無料でテレビ電話ができるFaceTimeも嬉しいらしく、一日数回FaceTimeで電話しています。顔が見えるのでまるで、同じ家の中にいるのではないかと錯覚しちゃいます。
 これから義母にいろいろなアプリについて教えてあげようと思っています。

 10年くらい前に「デジタルデバイド」という情報技術と触れることのできる人とできない人に社会が二分する意味の言葉が出現しました。情報技術に触れることのできない人のことを通称「情報弱者」などと言われていますが、iPadはこの情報弱者をも救うツールだと自負しています。

 間もなく新型iPadとiPad miniが発表されるのではないかと噂されています。
 今年のクリスマスにおじいちゃん・おばあちゃんにiPadをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。


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