MacBook Airを802.11acで接続したら爆速だった!!


 私がはじめて無線LANを導入したのは、15年程前で802.11b対応ヤマハ製の無線ルータでした。
 802.11bの理論値は11Mbpsで当時のEthernetが理論値100Mbpsでしたので802.11bはEthernetの約10分の1の速度でした。
 当時購入したこの無線ルータは、約5万円だったのにもかかわらず、速度もろくに出ない、隣の部屋にも電波が届かない、すぐに接続が切れてしまうなど到底使い物にならない代物でした。

 昨年MacBook ProのRetina化に伴った大幅なリニューアルによってEthernetの口が排除され、MacBookシリーズは基本無線接続による運用となりました。
 更に今年発売されたMacBook AirとiMacは802.11acに対応するようになりました。
 まだ802.11acは、正式規格ではなくドラフトの段階なのにもかかわらずなぜAppleはこれほど802.11acを急いだのでしょうか。
 現在製品化されている802.11acの理論値は最大1300MbpsとEthernetの理論値1000Mbpsを超えたからなのかもしれません。

 今回は、802.11ac対応のルータとMacBook Airを接続した時の実測値をご紹介したいと思います。

1 802.11ac対応ルータ


 現在、802.11ac対応ルータには、主に

① Apple「AirMac Extreme」(理論値最大1300Mbps)


② NEC「AtermWG1800HP」(理論値最大1300Mbps)


③ バッファロー「WZR-1750DHP」(理論値最大1300Mbps)


④ アイ・オー・データ機器「WN-AC1600DGR」(理論値最大1300Mbps)


⑤ プラネックスコミュニケーションズ「MZK-1200DHP」(理論値最大866Mbps)


の5つがあります。

 ネットワークの設定、とりわけ無線LANの設定は各社の用意した「かんたん設定」によって昔と比べると本当に楽になったものです。
 しかしながら、やはり未だに設定どおりに動かないことが多く、一度はまると大変なことになります。
 ルータに接続する機器が1台であればなんとか頑張れますが、テレビ、プリンタ、ハードディスクレコーダ、タブレット、スマートフォンなどなど複数台となると、はまったら地獄です。
 過去にいろいろな会社の無線LANルータを設定したことがありますが、NECのルータは長年設定用のインターフェースが統一されており、何より設定したとおりに動いてくれます。
 何より、バグがあったときには比較的迅速に対応してくれます。
 よって、「Wi-Fiルータは、どれがいいの??」と聞かれると企業ユースであれば「シスコ・システムズ」となりますが、家庭での利用であれば絶対に「NEC」と答えます。
 過去に何度も他の会社のルータの設定を頼まれましたが、設定どおりに動いてくれないことが多く、ひどい目にあいました。
 大概の理由は、ソフトウェアのバグです。
 企業の姿勢を疑うひどいバグには、外部からルータに認証なしに侵入されてプロバイダのIDとパスワードを抜き取られてしまう製品まであります。
 ですので、私は無線LANルータを購入するときは基本NECのルータの中から選定しています。
 なお、セキュリティを強化するため、私は各社の用意する「かんたん設定」を使用しません。
 今回、802.11acを検討するにあたっても迷うことなく② NEC「AtermWG1800HP」(理論値最大1300Mbps)2台セットのNEC「Aterm PA-WG1800HP/E」



を購入しました。

 「① Apple「AirMac Extreme」(理論値最大1300Mbps)」も候補として上げても悪くはなかったのですが、テレビ、ハードディスクレコーダ、ファイルサーバ等でDLNA環境を構築しており、Apple製品とDLNAの相性が心配だったことと、無線LANコンバータ(無線からEthernetに変換する子機)がないので候補から外しました。

2 実測値


 上記「② NEC「AtermWG1800HP」(理論値最大1300Mbps) 」とMacBook Air 11inchとインターネットプロバイダ「Nuro」での結果ですが、

 ルータから1メートル離れたところで


下り500.7Mbpsとなりました。

 ルータから壁をひとつを隔てた約7メートルの場所で


下り354.8Mbpsとなりました。

 理論値1000MbpsのEthernetを、iMacで測定したところ



下り726.6Mbpsでした。

 理論値はあくまで理論値で、実測を比較すると802.11acはEthernetにおよばないものの驚異的な速度がでることがわかります。
 ギガバイトのファイルを常時ダウンロードしないのであれば802.11acでまったくストレスを感じることはありません。
 802.11acは、お勧めです!!

 個人的に無線でこの速度が出て、MacBook Airのバッテリーの持続性能も合間って、本当の意味でのコードレスの時代に突入したと思います。
 本当にいい時代になりました。
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4 コメント

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よーだ
管理人
2014年12月3日 20:31 ×

こんにちは!

nuroに変えて思ったよりwifiの速度が出ずに情報探していたところ、本記事に辿りつきました。

筆者さんとほぼ同様な構成で計測していると思うのですが、wifiのみ計測結果が大きく違っております。
もし心あたりございましたらアドバイスいただけますと幸いです。

■回線
・nuroスタンダード

■機器
・NEC「AtermWG1800HP」
・mac book 13inch

■動作確認結果
1.有線接続
800Mbps〜900Mbps

2.802.11ac接続(ルーター目の前)
80Mbps〜100Mbps

※優先と無線とで約10倍の速度差が発生してしまっている状況・・。


よろしくお願いいたします。


返信
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2014年12月3日 22:23 ×

1 Yosemiteのバグ
 →Yosemiteのクリーンインストールによって解決することがあるようです。
2 お持ちのMacに802.11acが対応していない(2012以前)
3 ルータにおいて802.11acをOFFにしている

などの可能性ではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

返信
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よーだ
管理人
2014年12月4日 11:15 ×

お返事ありがとうございます!

2,3は問題ないことを確認しております。
・2014/2頃最新のmac book使用
・リンク速度:1 Gbit/秒
・PHY モード:802.11ac

やはりyosemiteによる部分が大きそうですね。
クリーンインストール一回試してみようと思います。

管理人さまの数値がうらやましいです!
ありがとうございます。

返信
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2014年12月4日 12:49 ×

英語ですが参考になれば幸いです

http://lifehacker.com/fix-yosemite-wi-fi-issues-with-a-terminal-command-1663414063

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コメントありがとうございます